基礎練習方法の一つである、「3ステップ・ドリル」を紹介します。
3ステップ・ドリルは、エントリーレベルからプロレベルまであらゆるボウラーに有効な練習方法です。
また、トーナメント終盤のオイルが少なくなったレーン状態において、ボールラックの前から投球する際にも活用できます。
3ステップ・ドリルの目的
- アプローチを進むテンポ・タイミングを習得する
- 現代のボウリングにおいて有効な「手遅れ」のタイミングを習得する
- 高回転/高スピードのボールを投球するために必要な「パワーステップ」の踏み方を習得する
- オイルが少ないレーン状態において、ボールラックの前から投球する際にも活用できる
3ステップ・ドリルの取り組み方
- ボールを持ってファールラインドットから3歩半手前に立ち、下記のスタートポジションをとります。
- 右足に体重を乗せ、左足を少し後ろに下げます。この際、左足のかかとは上がっていて構いません。
- 通常のアドレスと同じように、両手でボールを持って構えます。
- 上体は10°~20°程度前傾しておきます。
- ボールを少し前に出してスイングを始めます。
- 1歩目を踏む前にダウンスイングに入り、ボールが最下点を通るタイミングで1歩目を踏みます。
- 振り子のように重力にまかせてバックスイングに入ります。
- バックスイングに合わせて上体の前傾を深くしていきます。
- ボールがスイングトップに到達するタイミングで2歩目を踏みます。2歩目は「パワーステップ」で、1歩目から1足~1足半ほど前に「小さく・速く」踏みます。
- スイングトップにボールが到達したら、左足を前に出しスライドします。右足にかかっていた体重を左足に重心移動します。同時にスイングトップで前方にある左腕を、リリースにかけて体の横に引いてきます。
- スライドが止まったら、手のひらは前を向いたまま、肘は体に沿って内側にキープしながらボールをリリースします。
- フォロースルーで右手はスイングライン上をまっすぐ通り、顔の前にきます。
適切に行えている場合は、ボールが前方向に回転しながら進みます。
ファールライン・ドリルやスイング&スライドと同じ感覚でリリースできているか確認しましょう。
※右利きボウラーを想定し記載しています。左利きボウラーは左右反転して取り組んでみてください。
Text,Edit:Ariyoshi Ono