基礎練習方法の一つである、「スイング&スライド」を紹介します。
スイング&スライドは、エントリーレベルからプロレベルまであらゆるボウラーに有効な練習方法です。
1ステップ・ドリルとも呼ばれることがあります。
スイング&スライドの目的
- スイングトップからリリースまでの一連の動作とタイミングを習得する
- 最後のステップにおける重心移動とスライドを習得する
- 左肩・左腕の使い方を習得する
- ウォーミングアップとしても活用できる
スイング&スライドの取り組み方
- ボールを持ってファールラインドットから1歩半手前に立ち、下記のスタートポジションをとります。
- 右足に体重を乗せ、左足を少し後ろに下げます。この際、左足のかかとは上がっていて構いません。
- ボールを持った右腕は右肩からまっすぐ下げます。右肘は体に沿って内側に、手のひらは前を向けてボールの後ろ側にくるようにします。
- 左腕は、手のひらを外側に向けた状態でやや前方に上げます。右腕でボールをスイングしても体がぶれないように、左肩から左腕にかけて少し力を入れておきます。
- 上体は10°~20°程度前傾しておきます。
- 左腕と同じ高さまでボールを前にスイングします。
- 振り子のように重力にまかせてバックスイングに入ります。
- バックスイングに合わせて上体の前傾を深くしていきます。
- スイングトップにボールが到達したら、左足を前に出しスライドします。右足にかかっていた体重を左足に重心移動します。
- スライドが止まったら、手のひらは前を向いたまま、肘は体に沿って内側にキープしながらボールをリリースします。
- フォロースルーで右手はスイングライン上をまっすぐ通り、顔の前にきます。
適切に行えている場合は、ボールが前方向に回転しながら進みます。
ファールライン・ドリルと同じ感覚でリリースできているか確認しましょう。
※スイング&スライドはスイングタイミングや重心移動の習得等を目的としているため、思い切り投げる必要はなく、ピンを何本倒したかも気にしなくて構いません。※右利きボウラーを想定し記載しています。左利きボウラーは左右反転して取り組んでみてください。
Text,Edit:Ariyoshi Ono