基礎練習方法の一つである、「ファールライン・ドリル」を紹介します。
ファールライン・ドリルは、エントリーレベルからプロレベルまであらゆるボウラーに有効な練習方法です。
ファールライン・ドリルの目的
- リリース時の姿勢・ボディポジションを習得する
- フィニッシュポジションにおけるバランスを習得する
- 適切なリリースの感覚を習得する
- ウォーミングアップとしても活用できる
ファールライン・ドリルの取り組み方
- まずはボールを持たずに、下記の順でフィニッシュポジションを確認しましょう。
- まっすぐ立ち、右手を右足の前に持ってきます。ここがスイングラインになります。
- 左腕を水平程度に上げます。この際、手のひらは天井に向けます。右腕でボールをスイングしても体がぶれないように、左肩から左腕にかけて少し力を入れておきます。
- 右足をやや左斜め後ろに下げながら、腰をまっすぐ落とし、フィニッシュポジションを取ります。体の各部位が下記の条件を満たしているかチェックしてみましょう。
- 右手首が左膝と同じ高さにある
- 右ひじは体に沿って内側に位置している
- 右腕は右肩より内側に位置している
- スイングする右腕は頭より内側
- 骨盤がまっすぐ垂直にレーン方向を向いている
- 次にボールを持ってファールラインドットの手前に立ち、1.で確認したフィニッシュポジションを取ります。
- ボールを15cm程度前にスイングします。
- 振り子のように重力にまかせてスイングします。
- 手のひらは前を向いたまま、肘は体に沿って内側にキープしながらボールをリリースします。
- フォロースルーで右手はスイングライン上をまっすぐ通り、顔の前にきます。
適切に行えている場合は、ボールが前方向に回転しながら進みます。
※高回転リリースの習得に重点を置く場合、2.~6.を以下のようにアレンジしてみてください。
- ボールを持ってファールラインドットの手前に立ち、1.で確認したフィニッシュポジションを取ります。
- ボールを15cm程度前にスイングします。
- 前から肘を突かれたように肘関節を曲げて、ボールを少し抱えます。
- スイングトップにボールが到達したら、そこから肘と手首を伸展させ、手のひらは前を向いたままリリースします。
- フォロースルーで右手はスイングライン上をまっすぐ通り、顔の前にきます。
※ファールライン・ドリルはフィニッシュポジションやリリース感覚の習得等を目的としているため、思い切り投げる必要はなく、ピンを何本倒したかも気にしなくて構いません。※ボールスピードは15km/h程度以下で構いません。※右利きボウラーを想定し記載しています。左利きボウラーは左右反転して取り組んでみてください。
Text,Edit:Ariyoshi Ono